希望あふれるまちづくり NPO法人 福祉ワーカーズほーぷ

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出店者様インタビュー(つどい場わっ香様)

2025/02/07

ほーぷカフェでは地域の様々な活動をされている方にご利用頂いております。

今回は家族の介護をされている方が集まれるケアラーズカフェ「つどい場わっ香」を主催されている徳永さんにお話を聞くことができました。

ほーぷカフェでの出店を検討されている方はもちろん、ご家族のケアに関わったことのある方もぜひご覧ください!

 

つどい場わっ香を主催する徳永さん

第一・第三水曜日にほーぷカフェで出店されています

 

・つどい場わっ香の活動内容を教えてください。

介護者の方が集まれるケアラーズカフェを開催しています。

ケアラーズカフェとは、食事をしながら、家族の介護をしている介護者の方が交流できる場所です。

ケアラーズカフェは全国で色々な方が開催されているので、他所の介護者の会に出向いて情報収集もしています。

良いものは取り入れていきたいと思っています。

 

 

・介護者の方が集まるだけではなくお食事を提供されているのには何か理由があるのでしょうか?

やはり集まって「話しましょう!」だと少し堅苦しくて話も弾まないかなと思いまして。

食事をしながら和気あいあいと話せるような場所を目指しています。

無理をしても続かないので、料理は簡単なものばかりですが。(笑)

家庭的な料理が多いので、お家にいるようにほっとしてもらえると嬉しいです。

 

この日はちらし寿司のランチでした。

家庭的な味で美味しい!

 

 

・つどい場わっ香を始めたきっかけをお聞かせください。

私は訪問看護師をずっとやっておりまして、ターミナル(終末期)の方を担当することが多くありました。

患者さんのお宅を訪問した際、患者さんの前では何も言わなかったご家族の方が、看護師である私が帰る時になって私の背中を追いかけてきて、介護の辛さをお話されることが何度かあったんです。

やっぱり本人の前では些細な愚痴も話しにくいんだなってその時に思いました。

あとは自分自身が認知症の親の介護をしていた経験もあるのですが、当時辛い気持ちを友人に話すと

「それでもあなたのお母さんなんだから、もっと大事にしたら?」と言われて余計に辛くなるようなこともありました。

やっぱり同じ立場の者同士でないと分からないことがある。同じ介護者同士で集まって話せる場所をつくりたいと思い、10年ほど前につどい場わっ香を立ち上げました。

 

・今でこそケアラー(介護者)支援は注目されていますが、10年前だと今ほど注目されることはなかったのではないでしょうか?

そうなんです。でも最近は当時に比べるとトコトン介護する人が少ない気もしています。

仕事をしている介護者の方も多いし、介護保険サービスも充実してきているので、施設に入る人が増えていると思います。

なので、もしかするとわっ香のような活動を必要とする人は減ってきているのかもしれません。

一方で介護疲れによる高齢者虐待や無理心中等がニュースで報道されることもありますよね。

あんなのは絶対に1件でもあってはならないと思います。需要が少ないからと辞めてしまってはそういう人たちを救えなくなってしまう。わっ香が介護者の心の拠り所になりたいとずっと思っています。

 

・ほーぷカフェでの活動について困っていること等があれば教えてください。

やはり費用の工面が難しいです。

わっ香以外にもケアラーズカフェをやりたいと思っている人は多いのですが、費用面から諦める人も多いです。本業を持っている人は時間も足りないし、100%の力で出来る人は限られていると思います。

あとは集客が難しい。介護者の方は忙しいので、ケアラーズカフェに来るようなゆとりがない人も多いと思います。カフェの存在を知っていても、来たくても来れない人も多いと思います。

今の時代はSNSで発信と言われますが、やっぱり口コミが一番だなと感じます。以前はほーぷサロンで開催していたのですが、ほーぷカフェに移ってきてから固定の参加者さんがいなくて困っているのですが、地道に増やしていきたいと思っています。

 

・ほーぷカフェで活動するにあたって、良いなと思うことはありますか?

ほーぷカフェは普段からカフェ営業をしているだけあって、設備がしっかりしています。

調理に必要なものはある程度揃っているし、広さもあるので使いやすいです。

そしてやっぱり一人でも来てくれる人がいると「やってよかったな」と感じます。

やってたらいろんな人と出会えて楽しいですしね。同士とも集まれるのが楽しいです。

 

・今後の活動でやってみたいことはありますか?

最近、パン作りを始めたんです。なのでパンメニューをわっ香でやってみたいですね!

やっぱりずっと思っているのは介護者の力になりたいということです。

自分も親の介護をしていたので、介護者の方の気持ちがよく分かるんです。自分の経験も活かして、少しでも家族介護で辛い思いをする方を減らしたいと思っています。

 

 

誰もが他人事ではない家族の介護。

介護者の気持ちに寄り添い、少しでもほっとできる時間をつくりたいという徳永さんのお気持ちがお話を聞く中で伝わってきました。

こんな場所が増えれば、誰もが長く暮らしていける町になっていけるのではないのかなと思いました。

お話お聞かせいただき、ありがとうございました!

 

 

ほーぷカフェではつどい場わっ香さんのように、カフェスペースで出店される方を随時募集しています。

ご興味のある方はぜひお問い合わせください。

 

ほーぷカフェ
大阪府堺市南区竹城台4-15-12
TEL 072-288-4715

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